デスクワークなどの際、長時間に及ぶ場合は、30分毎に3分以上、60分毎に5分以上は立ったり、歩いたりしましょうと連続の座位時間を減らす取り組みがなされています。
ではなぜ座る時間が長いことがいけないのでしょう?
今回はこの「座っている」=「座位行動」について解説していきます。
座位行動の時間が長いということは、座位行動でない時間、つまり運動をしている時間が短いということになります。
座位行動が長いと運動不足ということになります。
各年代の推奨運動強度と運動量について、WHOの身体活動・座位行動のガイドラインに具体的に記されています。
ガイドラインの18歳から64歳のページの抜粋
健康効果を得るためには、1週間を通して、中強度の有酸素性の身体活動を少なくとも
150~300分、高強度の有酸素性の身体活動を少なくとも75~150分、または中強度と高強度の身体活動の組み合わせによる同等の量を行うべきである。
成人では、健康増進のために、週に2日以上、すべての主要筋群を使用して実施する中強度以上の強度の筋力向上活動を行うことが推奨される。
1週間を通して、中強度の有酸素性の身体活動を300分以上に増やす、150分以上の高強度の有酸素性の身体活動を行う、または中強度と高強度の身体活動の組み合わせによる同等の身体活動を行うことで、さらに健康効果を得られる可能性がある。
また様々な研究が行われ、座っていること自体が、血管内皮障害を引き起こし、動脈硬化、高血圧、糖代謝異常などに関係を及ぼすことがわかってきています。
座位行動を中断して、運動を行うことでその悪影響は減少するという研究もありますので、冒頭にもあるように
30分毎に3分、60分毎に5分以上は中断して、軽い運動を行うと良いと思います。